ウイルス性脳炎・髄膜炎・脳腫瘍などの頭痛は、発熱を伴い意識障害があります。
この中で、腹痛・吐き気・けいれん・麻痺などの症状が伴っているものに、ウイルス性脳炎・髄膜炎
などがあります。

髄膜炎

髄膜炎は、徐々に頭痛が強くなり、嘔吐・悪寒・旋律、そして早くから意識障害があり、つじつまの
合わない話をしたり、症状が進むとうわごとを言い出したり致します。
当然本人の判断力も落ちてしまい、意識を失ってしまい命の危険がある病ですので、周囲の方の
注意が寛容となります。
お一人で生活なさっている場合には、手遅れになりかねませんので、「ひょっとして、上記の症状では?」と、
少しでも変だと思われた場合には、直ぐに脳外科・内科へ直行してください。

突然起こる激しい頭痛

くも膜下出血・脳出血・脳血栓・脳塞栓・高血圧性脳症
などは、突然の激しい頭痛で意識障害があります。

くも膜下出血

「ガツン」と、何かで殴られたような突発的な頭痛で始まり、続いて吐き気、嘔吐、意識障害などの症状が
続いて起こる病気は、くも膜下出血が疑われます。
くも膜は脳を取り巻く3層の膜の一つで、ここでの出血は最も緊急を要する頭痛です。

脳腫瘍

この頭痛は、目覚めたときが最も痛みが激しく、起きて行動している間に、徐々に痛みは和らいでいきます。
非常に柔らかな組織の脳は、脳脊髄液に満たされた3層の膜に包まれており、この脳脊髄液の
圧力が高くなると、頭痛が起こります。
通常、人が横になると、体全体の血圧は平均化してきます。
すると、どなたでも睡眠中には、脳圧が徐々に高くなり、脳圧の高い脳腫瘍のある方は、この2つの
条件が重なるためにさらに圧力が増し、目覚めの時に、痛みがピークになります。

左脳の異常の場合には、言葉の異常の症状が、右脳の場合には図を描いたり、
歌を歌えなくなったり致します。マッチ箱のような立体の透視図を書けなくなってくるので、ご自分でも描かれると良い判断材料になると思います。